食品接触材料の容器包装分析について

食品接触材料(FCM)はとは、食品が直接、または間接的に触れる材料の総称です。

食品は言うまでもなく人が口に入れるものですので、これが触れるFCMに何らかの有害物質が含まれていた場合、接触によって食品までもが汚染され、食した人体に悪影響が出るかもしれません。そのため、食品接触材料という分類を設け、これに含まれる素材の安全管理を各国が行っています。具体的には素材に含有される物質の上限値を定め、これを守れないFCMは販売を許可されません。

この各国が設けた基準に食器や器具が適合するかを判定するのが容器包装分析です。たとえば日本国内であれば、食品衛生法に基づいて規格が定められており、食品接触材料を取り扱う企業は自社製品がこの基準に適合していることを容器包装分析を実施して証明しなければなりません。この他、アメリカではFDAが定める法律で管理されており、EUでも加盟国内に共通の規制をかけています。

それぞれの地域で規制内容が異なるため、日本企業が海外に食品接触材料に属する製品を流通、販売する場合は、それぞれの地域の規制をクリアしていることを示す容器包装分析を行うことが求められます。このほか、食品接触材料ではないですが、幼児向けの玩具は幼児が口に入れることが想定されるため、FCMと同等の規制があります。近年ではフタル酸エステル類の規制が厳格化される傾向にあり、複雑な構造の規制物質を正確に検出、定量できる高精度な容器包装分析の重要性がますます高まっています。

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